入学前の2週間(土日除く10日間)、毎晩18:50から22:00まで会計と微分積分に自信のない学生向けの補習があるというので申し込んでみた。銀行を辞めてから10年を超えていたこともあり会計から離れていたものの、極めて分かりやすい講義で本当にためになった。
一方、微分積分の補習は思った以上に厳しい。概念はある程度理解しているものの、少々ひねった計算問題を出されると対処不能になり焦りが募る。が、そのような計算練習は必須というわけではなく、式の意味や概念が理解できることの重要性を後に気づくことになる。
そのあとはすぐに入学式だ。「都の西北、早稲田の森にー♪」と校歌を皆で歌う。半分くらいの新入生が空で歌っているようだった。早稲田出身者なのだろう。僕は目を閉じて静かに校歌を聴く。学生時代、神宮球場3塁側から眺めていた1塁側の早稲田大学校歌の演奏シーンが頭に浮かんだ。